ここでは、最近注目されている臨床心理士の受験者数と合格者数、年収や勤務時間、臨床心理士の資格についてみていきましょう。

臨床心理士の受験者数と合格者数

 臨床心理士資格試験には誰でも合格するわけではなく,合格率は概ね60%台です。つまり,毎年40%近くの人が不合格になっていることになります。

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格者累計
H16 2,809 1,720 (20) 61.2 13,253 (401)
H17 2,905 1,844 (17) 63.5 15,097 (418)
H18 2,495 1,635 (22) 65.5 16,732 (440)
H19 2,205 1,519 (12) 68.9 18,251 (452)
H20 2,412 1,579 (15) 65.5 19,830 (467)
H21 2,531 1,577 (15) 62.3 21,407 (482)
H22 2,607 1,598(11) 61.3 23,005 (493)
H23 2,740 1,661(9) 60.6 24,666(502)
H24 2,812 1,663(10) 59.1 26,329(512)
備考:各欄に記載の( )内の数字は、合格者に占める医師免許取得者の数

臨床心理士の年収と勤務時間

臨床心理士の年収と勤務時間

推定年収
200万円〜1000万円以上
※非常勤の場合、時給1000円〜10,000円前後
勤務時間
午前9時〜午後5時前後が大半です。しかし夜遅くまで開業する診療所もあります。

臨床心理士の資格と更新

臨床心理士の資格は、いったん取得すれば生涯もち続けることができるわけではなく、5年ごとの資格更新(書替え)が義務づけられています。
資格を更新するためには、下記の6つの研修のうち、(1)(2)のいずれかを含めた3種類以上に参加し、合計15ポイント以上の評価を取得しなければなりません。

臨床心理士の資格と更新

  1. 協会が主催する「臨床心理士のための研修会」「心の健康会議」への参加。
  2. 日本臨床心理士会が主催する「全国大会」、および地区または都道府県単位の当該臨床心理士会が主催する「研修会」への参加。
  3. 協会が認める関連学会での諸活動への参加。
  4. 協会が認める臨床心理学に関するワークショップまたは研修会への参加。
  5. 協会が認めるスーパーヴァイジー経験。
  6. 協会が認める臨床心理学関係の研究論文の公刊および著書の出版。