ここでは、心理大学院入試や編入学に関してよくある質問とそれに対する適切な答えを載せています。

Q.自分の卒業した学部が心理と異なる分野なんですが、それでも受験できますか?

大丈夫です。
例えば理系学部出身者でも大学院は受験できます、編入学に関しても同様のことが言えます。

ただし、短大・専門学校卒業(または見込み)の方に関しては、編入のために必要な単位数に注意して下さい。

Q.競争率や難易度はどれぐらいになりますか?

大学院入試や編入学というものは、大学受験の時のように偏差値などで難易度を決められるものではありません。
また、どれだけ募集人員が多くても、受験合格するための勉強をしなければ、いくら知識をたくさん持っていたところで合格はできません。よって、「競争率が高いから受験しないでおこう」とか、「私には手の届かないレベルだから・・・」と言う考え方では、いつまでたっても合格しません。

受験は合格して実際に入学することに意義があるのですから、合格するための受験勉強に果敢に取り組むことが大切です。

Q.心理大学院入試や編入学で必要な英語のレベルはどれくらいですか?

大学院入試でも編入学でも英語は長文の全訳(部分訳)が主体です。したがって、英文の文字を読んですぐに日本語で意味をとれるぐらいの長文読解力が必要となります。

海外留学をしていてリスニングができるということも、残念ながらそれほど功を奏しません。

Q.出願に際して必要な書類は?

一般的には、入学願書の他に、卒業証明書、学業成績証明書、健康診断書などで社会人入試の場合であれば、在職証明書や職場の上司の推薦書などが必要となる場合があります。これらは書類審査の対象としては、それほど重きをなしません。

編入や社会人入試の場合であれば「志望理由書」、大学院であれば「研究計画書」といったものが合否を左右する大きなポイントとなります。

Q.心理大学院入試や編入学に関する情報収集はどうすればよいですか?

一番良いやり方は、大学に直接問い合わせをして、学校案内や募集要項を請求することです。HPでも収集できますが、更新されていない場合がありますので、少し注意が必要でしょう。あとは、大学のオープンキャンパスを利用するなどの方法があります。

ただし、大学院受験を目指す方の「研究室訪問」は、現在一般的に行われていないので注意して下さい。

Q.年齢的に不利になることはありますか?

全くありません!この一言に尽きるでしょう。よく考えてみてください。これらの受験は、大学を卒業した人や、20年以上も仕事をしていた人たちのために門戸を開いているのですから、年齢でハンデをつけてしまうのは全く矛盾したことと言えるのです。

Q.「社会人経験」というのは、どこまでが社会人経験なのでしょうか?

これは様々ありますが、もし、「社会人経験3年以上」とだけ書かれていた場合、会社勤務のみならずパートやアルバイト、主婦や家事手伝いでも社会人経験に含まれる場合が多いです。

ただし、大学(院)によって基準が異なるかと思いますので、一度直接問い合わせてみるのが一番賢明でしょう。
また、会社勤めをしていた(る)人でないとダメ、と言う場合は、「企業や官公庁などに○年以上勤務していた人」などの文言が使われている場合もあります。

Q.内部進学の方が心理の大学院には入りやすいのでしょうか?

こういったことがよく言われますが、「臨床心理士指定大学院」に関しては、あまりあてはまらない場合が多いと思ってよいでしょう。むしろ内部の方が枠が小さくで厳しい場合もあります(勿論例外もありますが。)

ただし、内部推薦入試と言うのを一般入試とは別に設定しているところもありますので、要注意です。

Q.志望校選択に迷ってしまい、困っているのですが?

もし、あなたが「3ヵ月後に受験だ!」というのであれば大変なことですが、少なくとも受験まで6ヶ月以上期間がある方であれば、決まっていなくて当たり前と思って下さい。
それを心配するより、将来どこの大学院・大学を受験することになってもあたふたしないように、受験勉強をスタートさせることが大切です。受験勉強と並行して時間をかけて大学案内を熟読して、決めていきましょう。

Q.どのくらいの準備期間が必要ですか?

理想としては、1年間ぐらいの期間を考えておく必要があるかもしれません。よく「もっと短い期間で合格したよ!」とかいう声を聞くことがありますが、そんな短い期間で大学院や編入に合格するのであれば、大学院や編入試験に人が殺到してしまうでしょう。

ただ、時間的制約の多い社会人の方であれば、それだけの準備期間を取る事は不可能かもしれないので、もし1年間ぐらいの準備期間が取れなくても、少ない期間でもよいので、要領のよい効果的で能率的な勉強をしていくことが最大のポイントでしょう。

Q.臨床心理士資格試験の難易度はどれくらいでしょうか。

臨床心理士資格認定協会のウェブサイトでは臨床心理士資格試験の合格率が公表されています。それによると,例年合格率は60%〜70%です。つまり,受験者のおおよそ3分の1程度の人数が残念ながら合格できていないということになります。このことから,十分な対策をして望まないと,臨床心理士資格試験に合格できないことが分かります。仕事など忙しくて勉強の時間をとれない人は,予備校で開講されている臨床心理士資格試験対策講座を受講するのも一つの手です。